連覇ってすごいねというお話

このブログ名、考えたときはネーミングセンス皆無の自分にしてはよくやったなあとか思ってたけど、意外とブログ名に「備忘録」って入れてる人が多いことに今さら気づいて大いに凹んでいる。

 

スペイン戦見ました。多くは語りません。次勝ってメダルを獲ってほしい。それだけ。

前回メダルを獲ったときの対戦相手で縁起もいいはず(今大会再戦というのが少し気になってしまうが)だし、これが最後だと吹っ切れて全力で。

 

さて、今日の本題。最近の記事の内容からするとなんかすげえ五輪に沸いてる奴みたいに見えるかもだけど、実際は男子サッカーを毎試合見てるのと、リビングのテレビでなんかやってたら釣られて見るくらい。観戦より、結果とかハイライトをチェックして五輪に沸く世間の雰囲気を楽しんでる感じなのかもしれない。

ただ数日前に一つどうしても気になる種目があったので、それだけはちゃんと正座して見てた。その種目とはレスリングの男子グレコローマン130kg級。なぜ注目したかというと、この種目金メダル候補のミハイン・ロペスに、過去に数人しか達成していない「オリンピック個人種目4連覇」がかかっていたから。こういうスポーツの記録が好きな僕は大会前から4連覇が果たされるのか気になっていた。といってもレスリングの試合をまともに見たことなんてないので、ある程度グレコローマンのルールを頭に入れて視聴した。

実際に見てみると、展開はスピーディーだし、1試合あたりの時間は短いからもし膠着しても観戦に飽きることはないしで、普段競技を知らない人がこういうビッグイベントのときだけ見るぶんには観戦に適したスポーツだなと思った。

決勝の結果はロペスが貫録の圧勝で4連覇達成。38歳のプレーとは思えんわ。年季の差っていうのともまた違った強さだった。

 

今回のロペスのように過去の五輪で個人種目4連覇を達成した「とされる」選手は調べてみたところ以下のとおり。

 

エルブストロム(1948~1960) セーリング

アル・オーター(1956~1968) 陸上 円盤投

カール・ルイス1984~1996) 陸上 走幅跳

エインズリー(2000~2012)  セーリング

フェルプス(2004~2016)   競泳 200m個人メドレー

伊調馨(2004~2016)     女子レスリン

 

「とされる」と濁したのは、情報媒体によって個人種目4連覇達成者の面々にバラつきがあるから。エルブストロム、オーター、ルイス、フェルプスはどの媒体でも名があげられているが、2000年シドニー大会だけ優勝した種目が異なるエインズリーは対象外としている媒体の方が多いし、2016年リオ五輪で新設された階級に移った伊調馨も対象外の場合がある(もちろん日本のメディアは例外なく4連覇として扱っている)。

連覇の確たる定義なんて存在しないだろうから、「種目」に留めるか「競技」まで拡大するかはメディアの解釈しだいの玉虫色になっているようだ。個人的には種目や階級の変更が多いような競技は、「競技」まで拡大して「○連覇」としてあげても特に問題ないと思う。セーリングレスリングなんかは種目・階級が違ったとしても、陸上の走幅跳走高跳みたいな違いは生まれないわけだし。

まあこの問題も「個人種目4大会連続金メダル」とすればすべてあっさり解決するんだけど、長ったらしいし「4連覇」の方が簡潔にすごさが伝わるからメディアとしては悩みどころなのだろう。その点、ロペスは気兼ねなく4連覇といえるからマスコミも表現に思慮する必要がなくて楽だろう。つってもキューバ人であるロペスの偉業を報じてる日本のメディアはまだそんなにないけど。

 

表現の違いこそあれ、10年以上ずっとトップに立ち続けてきたこの人たちがめちゃくちゃすごいことに変わりはない。次のパリ大会もほかの誰かの4連覇、そしてありえるかもしれない5連覇を期待して待ちたい。